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ユニリーバ・ジャパン 場所を変更する


プラスチックへの取り組み

プラスチックがごみにならない循環型社会に向けて、どんな製品にするのかを決め、素材を選んでつくるところはもちろん、ご家庭で使い終わった後のことにも企業として責任を持ち、さまざまなパートナーとともに世界中で変化を起こしています。

Global Plastic Commitment

プラスチックがごみにならない未来へ

丈夫で軽く、衛生的なプラスチックは、暮らしの中でいろいろなものに使われています。しかし、その多くが使い捨てされ、年間約800万トンものプラスチックがごみとして海に流れ込んでいます。このままでは2050年の海は魚よりもプラスチックのほうが多くなるとも言われています⋆1。

ユニリーバは、製品を使ってくださる方々が増えても、ごみを増やしてはならないと考えています。そこで、2010年から世界共通の成長戦略「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」(USLP)の一環として、プラスチックの使用量削減に取り組んできました。さらに2019年10月には、従来の目標を拡充し、次のような3つの目標を発表。世界規模の消費財メーカーとして初めてプラスチックの使用量を絶対量で10万トン以上削減することを約束しました。2021年1月からは、USLPの次の戦略である「ユニリーバ・コンパス」の下、世界中で取り組みを加速させています。

2025年までの3つの目標:

  • プラスチックパッケージを100%再利用可能・リサイクル可能・堆肥化可能にする
  • 非再生プラスチックの使用量を半減する
  • 販売する量よりも多くのプラスチックパッケージの回収・再生を支援する

2025年までの目標を達成するため、製品開発の段階から「LBN-P」、つまり「LESS PLASTIC」、「NO PLASTIC」、「BETTER PLASTIC」というアプローチを取り入れています。

Less Plastic:プラスチックの使用量を減らす

ダヴの旧パッケージと現行パッケージの重さを秤で比較している。現行パッケージの方が軽い。

「LESS PLASTIC」は、パッケージに使用するプラスチックの量を減らすことを言います。この分野では、パッケージの軽量化のほか、つめかえ用製品・濃縮コンパクト型製品など、省資源・ごみの削減につながる製品の開発・発売を進めています。たとえば、海外では、10倍濃縮の住居用洗剤「シフエコリフィル」(英国など)、本体が金属製でヘッド部分だけを付け替えて使う歯ブラシ「シグナルスイッチ」(フランスなど)を発売しています。

日本でも、パッケージの改良を通じてプラスチックの使用量を年間104.2トン削減⋆2。2020年春に発売した「ダヴボディウォッシュ」では、ボトルのプラスチック使用量を約11%減らしました。

Better Plastic:より環境負荷を少なく、循環利用しやすく

ペットボトルからつくられた再生プラスチックをボトル本体の約90~95%、つめかえ用製品の約10%使用している製品(ラックス、ダヴ、クリア)

「BETTER PLASTIC」は、パッケージにより環境負荷が少なく、循環利用しやすい素材を採用することを言います。2025年までに世界で使うプラスチックの少なくとも25%を再生プラスチックに切り替えることを目指しており、すでに10%以上を切り替えました。北米およびヨーロッパの「ダヴ」のボトルは、すべて再生プラスチックです。

日本でも、2019年秋冬から「ラックス」、「ダヴ」、「クリア」などのパッケージに再生プラスチックを採用。例えば「hair supplement by LUX(ラックスヘアサプリ)」では、ボトル本体の約90~95%、つめかえ用製品の約10%にペットボトルからつくられた再生プラスチックを使用しています。さらに、PET(ポリエチレンテレフタレート)素材のボトルを2020年末までに100%再生プラスチックに切り替えるという目標も発表しました(技術的に切り替えの難しい着色剤などの添加剤を除く)。このことで、年間5,200万本分のペットボトルが「ラックス」や「ダヴ」のボトルとして生まれ変わることになります⋆3。また、石油からプラスチックをつくるときに比べ、年間1,200トンのCO2削減になります⋆4

ダヴ シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュの量り売り

再生プラスチックの導入に加え、よりリサイクルしやすい仕様への変更も進めています。その一つが単一素材化です。つめかえ用製品のフィルムパッケージは、プラスチックの使用量をボトル本体に比べて約70~90%と大きく減らせますが、中身を守るためにPET、ポリエチレン、アルミなど複数の素材を組み合わせてつくられており、リサイクルしにくいという課題があります。そこで、ユニリーバ・ジャパンでは、2020年9月に「リプトンボタニックティー」「リプトンキープ&チャージ」のパッケージに、PP(ポリプロピレン)単一素材のフィルムパッケージを採用。さらに、2021年4月には、日本で初めて日本で初めて⋆5 PET単一素材のフィルムパッケージを採用した「ラックスルミニークサシェセット限定デザイン」を発売することを決定しました。どちらも中身をしっかりと守りながら、よりリサイクルしやすくなり、製造時のCO2排出量も減らせます。今後、より高い強度が求められる通常サイズ・大容量サイズのつめかえ用製品を含め、幅広い製品への応用を検討していきます。

No Plastic:プラスチックを使わない

ユニリーバでは新しいビジネスモデルも試験的に導入しており、ユニリーバ・ジャパンでも2021年2月から長野県佐久市において、日本初となる移動販売車を利用した「リフィルステーション」の実証実験を始める予定。

「NO PLASTIC」は、プラスチックを使うのをやめる、いわゆる「脱プラ」です。この分野では、紙やガラス、金属などの代替素材への切り替えも行っています。たとえば、海外の「シグナル」ブランドでは、竹製の歯ブラシや、歯みがきをタブレット状にしてガラス容器に入れた製品などを発売しています。米国の「ダヴ」では、2021年4月、ステンレス製の本体に固形のデオドラントをつめかえて使う製品を発売しました。

また、新しいビジネスモデルも試験的に導入しています。その一つが製品を好きなだけ量り売りで買うことができる「リフィルステーション」です。英国やインドネシア、メキシコでは、小売店の協力の下、店舗内に量り売りコーナーを設けています。チリでは、Algramo社と連携し、電気自動三輪車を使ってホームケア製品の量り売りをしています。

ユニリーバ・ジャパンでも、2021年2月から、長野県佐久市において、日本初となる移動販売車を利用した「リフィルステーション」の実証実験を始めました。有限会社ジャンリッツが提携する日用品・食品の移動販売サービス「みんなのご近所さん」と連携し、シャンプーなどを量り売りしています。環境意識の高い方々の他、お買い物の難しい地域の方々にもご好評をいただいています。今後も、使い捨てではなく、繰り返し使うことが“あたりまえ”になるような、新しいビジネスモデルの構築・普及を進めていきます。

マイクロプラスチックを撤廃

洗顔料やボディウォッシュなどの製品の中には、角質除去や洗浄のためにスクラブ剤が配合されているものがあります。そのうち、プラスチック製のスクラブビーズは、海洋に流入してマイクロプラスチック⋆6となる可能性があるため、2014年末までに世界中の製品から完全に撤廃し、代替成分に切り替えました。たとえば、日本の「ダヴ」の洗顔料の一部には、スクラブ剤として鉱物のシリカを配合していますが、これはマイクロプラスチックには該当しません。

プラスチックの回収・再生を支援する

プラスチックがごみにならない未来をつくるためには、プラスチックが資源として回収・再生される仕組みをつくっていくことが大切です。そのため、行政によるごみ回収やリサイクルの仕組みが十分に整備されていない国・地域では、政府や行政機関への働きかけを行っています。また、インドネシアでは、2,600か所を超える回収拠点までご家庭のごみを持ってきていただき、その中の資源ごみを売って得たお金を“預金”としていつでも引き出せるように管理する「コミュニティ・ウェイスト・バンク(ごみ銀行)」という取り組みを行っています。

日本でも、使用済パッケージを回収し、ボトルからボトルへ、フィルムパッケージからフィルムパッケージへと再生する水平リサイクルの実現に向けて、消費者の皆さまをはじめ、さまざまなパートナーの皆さまとともに取り組みを始めています。

Umile

2020年11月からは、消費者の皆さまに、毎日の暮らしの中で、気軽に、お得にプラスチックがごみにならない社会のためのアクションをとっていただける「UMILE(ユーマイル)プログラム」をスタートしました。このプログラムでは、ユニリーバのつめかえ製品を「買ってためる」、ご家庭で使用後に洗浄・乾燥した使用済みパッケージをパートナー店舗の回収ボックスに入れて「リサイクルしてためる」の2つの方法で、「UMILE(ユーマイル)」というポイントをためられます。ためたUMILEは、エコグッズやLINEポイントに交換したり、地球の未来を担う子どもたちのために活動している団体に寄付したりできます(1 UMILE=20 LINEポイントまたは寄付20円換算)。なお、回収した使用済みパッケージはエコグッズ等にリサイクルし、消費者の皆さまに還元します。

2021年6月からは、「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」を東京都東大和市でスタート。同市内10カ所で日用品の使用済みパッケージの回収を行い、消費者の皆さまに参加いただきやすく、商業的にも持続可能な使用済みパッケージの分別回収の仕組みを検討するとともに、ボトルからボトルへの水平リサイクル技術の検証を進めています。さらに、得られた知見を基に、企業・業界の枠を超えて共通利用が可能な日用品のパッケージのガイドラインの策定に貢献していきます。そうすることで、新しいリサイクルのカタチを広めていきたいと考えています。東大和市の皆さまのご協力で開始80日で1,426個の空き容器を回収することができました。また、2021年7月からは九州エリアで循環型社会の実現を目指す企業連合「九州サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ」(K-CEP:ケーセップ)による「MEGURU BOXプロジェクト」、2021年10月からは神戸市の「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」(今後UMILEプログラムとも連携予定)にも参加し、企業や官民の枠をこえて協働しています。

ユニリーバがめざすのは、「プラスチックはごみ」ではなく、「プラスチックは資源」が“あたりまえ”になる未来です。私たちはこれからも、多くの方々とともに、循環型社会への早期転換を目指します。

*1 出典:Ellen MacArthur Foundation “New Plastics Economy”

*2 2019年実績

*3 ユニリーバ・ジャパン予測年間数量と500mlのペットボトル25gで換算

*4 協栄産業株式会社のデータに基づき算出

*5 ユニリーバと凸版印刷が実現したGR BARRIER®を使用

*6 米国連邦法の定義:5mm以下の固形プラスチック粒子で、角質除去または洗浄の目的で使われるもの