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グリーン物流優良事業者表彰にて最高位である国土交通大臣表彰共同受賞

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異業種連携による2024年問題に対応した持続可能な物流体制の構築とCO2排出量削減

集合写真

ユニリーバ・ジャパン(東京都目黒区、代表取締役社長:ジョイ・ホー)は、アサヒロジ株式会社(代表取締役社長:児玉徹夫)、鈴与株式会社(代表取締役社長:鈴木健一郎)、住友精化株式会社(代表取締役社長:小川育三)、ダイオーロジスティクス株式会社(代表取締役社長:竹内正人)、日本ノボパン工業株式会社(代表取締役社長:山本拓)、株式会社PALTAC(代表取締役社長:吉田拓也)、ライオン株式会社(代表取締役社長:竹森征之)、公益財団法人流通経済研究所(理事長:青山繁弘)の8社(五十音順・ユニリーバ・ジャパン含めて計9社)とともに、12月18日(月)、砂防会館(東京都千代田区)にて開催された「令和5年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」にて、最高位となる国土交通大臣表彰を共同受賞しました。

荷主企業や荷受人、物流事業者を含む異業種複数社が連携し、中継輸送やDFL[※1]、DXを活用し、2024年問題に対応した持続可能な物流体制の構築と環境に配慮した取り組みが高く評価されたことによる受賞となります。

受賞案件概要

異業種連携によるDFL、DXを活用した2024年問題解決への取り組み(3運行・ケースA/B/C)

物流の2024年問題や環境負荷低減に対応するため、発荷主、着荷主、物流業者、研究機関が連携し、輸送中継拠点を起点とした内回り型の中継輸送、マッチングシステムを活用した往復運行を実施、さらにDFL、DXを活用することで、実車率、積載率を低下させることなく、コンプライアンス運行および車両使用台数削減によるCO2排出量削減を実現しました。3運行・ケースA/B/Cの詳細はこちら (PDF 501.57 KB)からご覧ください。ユニリーバ・ジャパンは、このうち「ケースC」で参画しての受賞となります。

本取り組みの背景

ドライバーの時間外労働の上限規制が施行される「2024年問題」への対応が各社で課題となっているなか、特に長時間の拘束が避けられない長距離運行ルートの「運び方」の抜本的な見直しは急務です。また、ドライバーの労働環境の改善だけでなく、CO2排出量削減など環境負荷低減への取り組みも、持続可能な社会の実現に向けて重要な課題となっています。

上記の社会的背景に加え、物流においては運行効率の向上も重要な観点です。今回受賞した本取り組みは、発荷主、着荷主、物流業者、研究機関が協働でそれらの課題解決に向けて取り組んだものとなります。

本事業の成果

  • CO2排出量の削減…合計199.8t‐CO2/年(38.5%削減)
  • 実車率向上…合計92.3%(13.2%向上)
    ・ケースA:91.0%(12.7%向上)
    ・ケースB:96.4%(13.4%向上)
    ・ケースC:81.4%(17.4%向上)
  • 車両台数削減…合計411台/年(41.6%削減)
    ・ケースA:330台/年(43.3%削減)
    ・ケースB:33台/年(25.5%削減)
    ・ケースC:48台/年(50.0%削減)

ユニリーバのサステナブルな物流への取り組み

ユニリーバ・ジャパンは、世界共通の成長戦略「ユニリーバ・コンパス」のもと、物流従事者の皆さまや地球環境への負担のより少ない、サステナブルな物流を推進してきました。2021年4月には、メニュープライシングを取り入れた取引制度を導入。トラックが隙間なく積める量の製品をご発注いただけると割引になる「満車割」、ケース単位ではなくパレット単位でご発注いただけると割引になる「パレット割」、1週間以上前にご発注いただけると割引になる「早期発注割」など、物流の効率化につながる発注に対してインセンティブを設けるとともに、日用品・化粧品大手として初めてすべての発注を翌々日以降配送へ変更しました。この仕組みにより、導入後2年間で、トラックの台数を約5,800台、CO2排出量を950トン、トラックドライバーおよび物流従事者の皆さまの作業時間を約5,800時間削減しました。業界全体で取り組みを進めていることが評価され、今回の共同受賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。今後も社外のパートナーの皆さまとともにサステナブルな物流への取り組みが“あたりまえ”になる社会をめざします。


[※1]

DFL…デザイン・フォー・ロジスティクスの略。物流の生産性向上を目的として製品の設計等を行うことを指し、パレットへの積み付け効率を考慮した製品・外装サイズの見直しを行い最適化することで、パレタイズによる積載率の低下を最大限抑制することができる。

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