1980~1989年:中核事業への集中
1980年代初めには、ユニリーバは世界で26番目の規模を持つ会社に成長しています。

事業分野はプラスチック製品、包装、熱帯プランテーション、海運事業のほか、各種食品、 ホームケア製品、パーソナルケア製品など多岐にわたります。
1980年代初め、ユニリーバは戦略を転換し、大きなシェアを占め、なおかつ大きな成長が見込める中核製品に再び注力する決断を下します。合理化の必要に迫られ、大規模な買収と事業売却を進めます。売却した事業のなかには、動物用飼料、包装、輸送、魚の養殖などがあります。
その結果、1989年には中核事業において明確な成長が見られるようになりました。
ハイライト
1982年
「ビエネッタ」のアイスクリームケーキが発売されます。最初は英国でクリスマス限定商品として販売されます。
1983年
男性用ボディスプレー「AXE」(英国では「リンクス」)がフランスを皮切りに発売されます。
1984年
ユニリーバは、コアビジネス戦略を発表し、その後10年間で大規模な買収と事業売却を進めます。
ユニリーバ初の敵対的買収でブルックボンドを買収します。
1985年
ユニパスが自宅で使用できる妊娠検査キット「クリアブルー」を英国の薬局で発売します。
1986年
ナールデンの買収により、ユニリーバの香料と食品香料の事業規模は倍増します。「ポンズ」と「ヴァセリン」を所有するチーズブロー・ポンズを米国で買収します。
1987年
イタリアを皮切りに、欧州で「ダヴ」の販売を再開します。
1989年
カルバン・クラインとエリザベス・アーデン/ファベルジェを買収し、ドイツで「マグナム」アイスクリームを発売します。