1970~1979年:厳しい環境における多角化

1973年のオイルショックを受けてインフレ率が上昇するなど、1970年代は厳しい経済状況にさらされ、売上は横ばいになります。

「フローラ」マーガリンの1970年代のプリント広告

スーパーマーケットを含む大型小売店が成長し、力を持つようになります。

こうした流れを受け、ユニリーバは輸送や包装などの分野で消費財事業の構築を進めるとともに、ナショナルスターチの買収で北米進出に大きな弾みをつけます。幸い、子会社のユナイテッド・アフリカ・カンパニーが石油景気に沸くナイジェリアで多額の収益を計上し、欧州と米国における事業コストを一部相殺します。

ユニリーバは1970年代も多角化を進めますが、協力サプライヤーに非中核業務を移管できるようになるにつれ、サプライチェーンに沿って拡大する戦略から手を引きます。

ハイライト

1970年

ユニリーバは、後にユニリーバの食肉加工グループUVGとなる食肉加工会社ズワネンバーグ(オッス)を買収します。

1971年

リプトン・インターナショナルを買収したことで、ユニリーバの紅茶ビジネスは世界最大規模になります。

南アフリカを皮切りにデオドラントの「インパルス」が発売されます。1985年には世界30カ国で販売されます。

歯ぐきの健康を守る画期的な歯みがきブランドとして、オーストリアで「メンタデント」が発売されます。

1973年

スペインで「フリゴ」アイスクリームを買収します。

1920年代に発足し、43カ国で事業を展開するまでに成長したユニリーバの子会社ユナイテッド・アフリカ・カンパニーがその歴史に幕を閉じ、UACインターナショナルとして再出発します。

1977年

ユニリーバの社員数は欧州経済共同体の加盟9カ国全体で177,000人近くに上り、事業所と工場の数は200に達します。固定資産への投資額は年間約3,000万英国ポンド、資材の購入額は約10億英国ポンドになります。

1978年

ユニリーバは接着剤、デンプン製品、特殊有機薬品の大手メーカーであるナショナルスターチを買収し、米国でのプレゼンスの拡大を図ります。欧州企業による米国企業の買収としては、当時最大規模です。

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