1950~1959年:戦後の消費ブーム

1940年代後半から1950年代にかけて、アフリカやアジアを含む消費財の新たなマス市場が台頭し、事業拡大の機会をもたらします。

インドで使われた「ブルーバンド」の広告の一部

ユニリーバのユナイテッド・アフリカ・カンパニーは、新たに独立したアフリカ諸国向けの製品を生産し、急速な成長を遂げます。それに伴い、各国で新たな製造業が誕生します。一方、欧州では新たなコミュニティが発足し、消費ブームや生活水準の向上につながります。

科学技術が発展するにつれ、ユニリーバはテクノロジーをさらに重視するようになります。ポート・サンライト研究所を会社の研究部門と位置づけ、英国とオランダの研究所を統括させます。また、オランダに栄養研究グループを立ち上げます。これは後にユニリーバ・フード&ヘルス研究所として、栄養に関する研究拠点の中心になります。

1950年代に入ると、戦後の食糧配給が終わり、手に入る材料を使って栄養価の高い食事をとりたいというニーズが生まれました。そうしたニーズに対応するため、新しいタイプの食品が開発されます。なかでも最も有名なのが「フィッシュフィンガー」です。こうした食品の一部では、新しいメディアとして登場したTVにコマーシャルを流しました。

ハイライト

1954年

「サンシルク」シャンプーが英国で発売され、後にユニリーバを代表するシャンプーブランドへと成長します。1959年までに世界18カ国で発売されます。

1955年

9月22日、ユニリーバは「ギブスSR」という商品名の歯みがきのコマーシャルを放送します。これが英国のTVで流した最初のコマーシャルです。

「フィッシュフィンガー」が英国で発売され、10年間で英国における魚の消費量の10%を占めるに至ります。

米国で「ダヴ」バーが発売されます。

1956年

ユニリーバ・リサーチはバイオロジー部門を立ち上げます。同部門は1980年代の組織再編以降、バイオサイエンス・栄養・安全性ユニットとして活動します。

チンパンジーを起用した「PGティップス」のコマーシャルが、英国の新しい民放テレビ局で、クリスマスに放送されます。これは、ロンドン動物園でのチンパンジーのティーパーティーからヒントを得たものです。このコマーシャルの効果もあり、「PGティップス」は英国で最も売れているティーブランドに成長します。

透明感あふれる自然な肌の美しさを競う「ペアーズ・ソープ」のビューティコンテストで、初代「ミス・ペアーズ」が選ばれます。

1958年

ユニリーバはオランダでビタNVを買収し、冷凍食品とアイスクリーム業界に進出します。ビタNVは後にイグロ・モラ・グループとなります。

1959年

ユニリーバは、耐脂紙で包まれた従来のブロックタイプのマーガリンに代わって、最初のプラスチック容器入りマーガリンを発売します。ドイツでは「ブルーバンド」、続いて英国では「フローラ」が発売されます。

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