1940~1949年:地域・国のニーズに対応

戦争中、ドイツ軍と日本軍の占領地域ではロンドンとロッテルダムにある本部との連携が寸断され、ユニリーバは事実上分裂状態に陥ります。

1940年代、「ライフボーイ」の無料シャワーサービスの列に並ぶ少年たち

これがきっかけとなり、各拠点でそれぞれ高い主体性をもって事業を行い、各地域・各国のニーズにきめ細やかに応えていく企業体制がつくられていきました。

戦後は、ソビエト連邦の支配下に収められた東ヨーロッパで企業の国有化が進み、ユニリーバは同地域における利権を失います。中国市場においても同様の動きが広がります。

こうした状況のなかでも、ユニリーバは1940年代を通して食品市場での拡大を続けます。さまざまな製品を持つ企業の買収を進め、新たな材料や生産技術の研究開発に経営資源を投じます。

ハイライト

1941年

ロンドン大空襲の際、「ライフボーイ」ブランドはロンドン市民に無料のシャワーサービスを提供します。温かいシャワー、石鹸、タオルを完備した「ライフボーイ」のバンが爆撃を受けた市内の各地域を回り、シャワーを利用していただきました。

1943年

ユニリーバは、フロステッド・フーズの株式の過半数を取得します。同企業は「バーズアイ」ブランドと、市場に導入されて間もない新しい食品保存法である低温凍結に関する英国内権利を所有していました。数年後、冷凍保存が生鮮食品を自然な方法で保存するのに最も適していることが証明され、再び脚光を浴びます。この頃、ユニリーバはフリーズドライ野菜と缶詰を専門とするバチェラーズを買収します。

1945年

戦争が終わると、ユニリーバは東ヨーロッパと中国を除く国際ネットワークを再び管理下に置きます。戦時中やむを得ず進めた事業の分散は、方針として継続することが決定されます。

1946年

「バーズアイ」から英国初の冷凍グリーンピースが発売されます。当時、肉、魚、アイスクリーム、缶詰商品がユニリーバの売上全体に占める割合はわずか9%でした。

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