1910~1919年:変化の10年

英国の石鹸市場が飽和状態に達したため、リーバ・ブラザーズは買収へ関心を移します。

1910年頃オランダで使われた「ブルーバンド」の広告画像

一方、マーガリンの需要は伸び続けており、リーバ・ブラザーズ、ユルゲンス、ヴァン・デン・バーグは原料の生産にいっそう関心を寄せるようになっていました。また、厳しい市場環境が業界団体設立の動きに拍車をかけていました。鯨油の凝固技術が新たに発明されたことを受け、各社が協力して、この貴重な新素材の分配を規制するホエール・オイル・プールを設立します。

しかし、戦争の足音が近づいてきます。第一次世界大戦が業界に大きな打撃を与えようとしていました。まず、戦時の必要物資として石鹸やマーガリンが求められるようになり、次に、石油・油脂産業を事実上の管理下に置こうとする英国政府やドイツ政府の介入を受けるようになります。

ハイライト

1910年

リーバ・ブラザーズは、ポート・サンライトで使用するパーム油の安定した調達を図るために、西アフリカのWBマクルバーを買収します。これが同社にとって初めての企業買収でした。

1911年

ポート・サンライトに、リーバ・ブラザーズ初の研究所が建設されます。

1912年

利益分配に関するユルゲンスとヴァン・デン・バーグの当初の協定期間が終了しましたが、両社は協力関係を続けることで合意します。

1913年

欧州の有力企業が手を組み、ホエール・オイル・プールを創設します。

1914年

第一次世界大戦が勃発したこの年、リーバ・ブラザーズの傘下企業は年間約13万5000トンの石けんを生産していました。一方、オランドのユルゲンスとヴァン・デン・バーグも小規模な企業の買収を進め、両社ともドイツで7つのマーガリン工場を管理下に置いていました

1917年

リーバ・ブラザーズは、1789年創業のペアーズ・ソープを買収します。ユルゲンスは、北米進出の布石としてケロッグと提携します。この頃、ユルゲンスとヴァン・デン・バーグはそれぞれイングランドに工場を立ち上げます。そのうちの1つ、エセックス州パーフリートの工場は、現在もマーガリン生産を続けています。リーバ・ブラザーズも「プランターズ」を発売してマーガリン市場に進出します。南アフリカ事業も拡大しており、米国事業も黒字に向かいつつありました。

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