世界の人々に誇らしく感じていただけるようなビジネスへ
10年前、ユニリーバは、世界一サステナブルなビジネスになるための旅を始めました。
私たちは、証明したかったのです。人々や地球を犠牲にしなくても、成長できることを。
ビジネスには、言葉だけではなく行動で、よりよい未来を創っていく力があるということを。
私たちは、多くの目標を達成しました。でも、できなかったこともあります。
10年経った今、これまでに学んできたことをお伝えします。
そして、その学びを、さらに野心的な新しい戦略へ活かしていきます。
パイオニアであり続けた10年間を振り返って
私たちは、2010年、ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン(USLP)を導入しました。
USLPは、それまでの流れを一変させていくことになります。当時は、多くの企業がビジネスとサステナビリティを切り離して考えていましたが、ユニリーバはつながりを見出していました。
USLPは、環境や社会のための「サステナビリティ・プラン」ではなく、サステナブルなビジネスとして成功するための「ビジネス・プラン」だったのです。
私たちは、バリューチェーンのあらゆる側面に目を向けながら、サステナブルな未来のために世界が取り組むことになるであろう主要なアジェンダ(のちのSDGs)に、企業としてどうアプローチするのかを考え、枠組みをつくっていきました。
気候変動対策。ジェンダー平等。何十億人もの人々の健康と栄養。自然環境への敬意。より公正で豊かな世界。
そして、3つの大きな目標とそれを支える50以上の数値目標を設けました。これは、これまでグローバル企業が定めた中でも、おそらく最も幅広く、包括的なサステナビリティの目標だと思われます。