取り組みの概要
100年以上前、ユニリーバの創設者は、世界で初めてとなる消費財ブランドをつくるだけでなく、社会問題に対して誠実に取り組む確固たる価値観と使命をもった企業をつくろうとしました。創設者の思いを受け継ぎ、私たちは世界と未来のために環境と社会へ働きかけを続けています。
私たちの原点
イギリス・リヴァプールの郊外、ポート・サンライト。そこは、1890年代、ユニリーバの前身リーバブラザーズの創始者であるウィリアム・ヘスケス・リーバ卿が、彼の石けん工場で働く人々のためにつくった町です。ポート・サンライトでは、リーバ卿の確固たる信念のもと、画期的な労働条件や福祉制度が設けられ、子どもたちのために学校や美術館が建設されました。 また、休暇には、リーバ卿自ら全住民を率いて、ロンドンの展覧会に連れていったといわれています。石けんを使う人と同じように、つくる彼らにもより豊かな暮らしを送ってほしいというリーバ卿の深い思いからでした。
それから100年あまり。信頼されるブランドと、環境・社会活動への取り組みを通して、生き生きとした暮らしを実現させ、輝きをお届けする存在でありたい”―リーバ卿の思いは、今もユニリーバに脈々と受け継がれています。
企業行動原則
ユニリーバは、正直・誠実・オープンを旨とし、人々の権利を尊重した事業展開で社会的評価を得てまいりました。この評価は、社員や製品と同じように大切な資産です。優先事項である事業の成功は同時に、消費者、ビジネスパートナー、株主、社員、そして社会と環境に対して配慮することも意味します。そのため、ユニリーバでは働く一人ひとりが「企業行動原則(Code of Business Principles)」を理解し、遵守することを義務づけています。責任ある企業として最高水準の行動姿勢を持ち続けることが、何よりも大切だと考えているからです。
環境・社会への働きかけ
私たちは、地球環境を健全なまま次代に引き継ぐため、製品の開発・生産・流通・消費・廃棄に至るすべてのライフサイクルにおいて、環境への負荷を削減する努力を続けています。また、地域の自治体や国際NGOなどと協力し、世界各地で地域に根ざした環境・社会へ働きかけを行っています。 2008年には、社会貢献活動に9,100万ユーロ(約140億円)を投じ、ユニリーバが主導するさまざまなプロジェクトをはじめ、約16,500のチャリティと非営利団体(NGO)の活動を支援しました。特にユニリーバのビジネスと関わりの深い、衛生、栄養、サステナビリティの3つの分野を中心に積極的な取り組みを推進していきます。
・衛生的な暮らしのために
100年以上前に石けんを発売して以来、私たちはホームケアおよびパーソナルケアのブランドを通して、健康的で衛生的な生活をお届けしてきましたが、現在でも不衛生な環境により病気で苦しむ人々が世界中にいます。将来にわたって衛生の改善を図るには、製品の提供に加え、人々の生活習慣を変えることも必要であると考えます。そのため、政府や保健機関、国連児童基金(UNICEF, ユニセフ)や国際歯科連盟(FDI World Dental Federation)などの団体とともに、石けんでの手洗いや歯磨きの習慣の普及活動を継続的に続けています。
・栄養・健康のために
多様化を極める現代の食環境の中で、世界共通の深刻な問題となっているのが、「栄養過多」と「栄養不足」です。世界中の方々に"食"をお届けする私たちは、皆さまの栄養や健康上のニーズを理解し応えるため、ブランド・製品の栄養品質の向上はもちろん、わかりやすい栄養表示と情報の提供、より幅広い選択ができるよう製品の開発、そして責任あるマーケティング・広告活動を続けています。さらに、政府や地域社会、WFP国連世界食糧計画(UN World Food Program)や世界心臓連合(World Heart Federation)などの団体とも協力し、さまざまな取り組みを進めています。
・サステナビリティ
ユニリーバは、企業責任として、影響力をもつ4つの分野―気候変動、パッケージ、水資源、持続可能な農産物の調達におけるサステナビリティ(持続可能性)の問題解決をめざしています。2012年までに温室効果ガスの排出量を25%(2004年を基準値)削減する具体的目標をかかげているほか、資源循環の観点から「リムーブ(Remove)」や「リデュース(Reduce)」といった5R活動を実施し、パッケージの環境負荷を軽減しています。また、製造工程での節水はもちろん、水を使わないですむ製品の研究開発など、水資源を守る取り組みをしています。さらに、農作物の調達については、1995年に「持続可能な農業のためのガイドライン」作成し、将来にわたり安定した農作物の供給が保てるよう活動を進めてきました。すべての農産物を持続的な農法の生産者から購入することをめざし、働きかけを続けています。
外部からの評価について
私たちの社会・経済・環境への貢献に対し、外部機関から最近受けた評価の一部をご紹介します。
- 世界の代表的な社会的責任投資(SRI)指標である「ダヴ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(略称DJSI World)」において、10年連続食品業界のリーダーに選ばれました。 DJSI Worldは、米国のダウ・ジョーンズ社と、スイスのSAMグループおよびスイスのSTOXX社が共同で開発した株式指標で、経済性、環境への取り組み、社会的活動の側面から世界各国の2,500企業を分析し、業種ごとに上位企業を選定するものです。
- サステナブル・アセット・マネジメント(SAM)より、SAMセクターリーダー、SAMゴールドクラス・サステナビリティ・ディスティンクションズに選ばれました。
- 英国のFinancial Times社とLondon Stock Exchangeの共同出資会社FTSE社による、「FTSE4 グッド・インデックス・シリーズ」に再び掲載されるとともに、新たに創設された「FTSE4 グッド・エンバイロメンタル・リーダー・ヨーロッパ 40インデックス」で最高点をマークしました。
- 5年連続で、コーポレート・ナイツ/イノベスト・グローバル社の「世界で最も持続可能な企業100」に選ばれました。これは、企業の社会、環境、ガバナンスについての分析結果をもとに評価されるもので、毎年ダボスの世界経済フォーラムで発表されています。

