経済発展
ユニリーバは世界中で非常に多くのパートナーと関わっています。その中には、途上国のごく小規模な農家や、個人事業主の女性たちも含まれています。ビジネススキルや生産性を高める支援を通して、こうした方々の暮らしを安定させるとともに、コミュニティ全体の経済発展にも貢献しています。
ユニリーバのアプローチ
現在、途上国および新興市場には59億人の方々が暮らしています。ユニリーバはそうした市場にも深く根を下ろし、現地の方々とともに成長しています。
プロジェクト・シャクティ(インドなど)
インドでは、衛生的な生活習慣や環境がないために、多くの子どもたちが下痢や肺炎にかかって命を失っています。石鹸を使った手洗いは、子どもたちの命を守る簡単で効果的な方法のひとつです。しかし、インドの農村部には1日2ドル以下の収入で暮らしている方が多く、都市部と同じ価格の石鹸は買っていただくことができません。また、店舗がないため、石鹸を売る手段もありませんでした。
そこで、ユニリーバでは、石鹸を「サシェ」と呼ばれる小分けパックにすることで、単価を1ルピー(約2.5円)と、お求めやすい価格にしました。そして、農村部の女性たちに会計などの知識やスキルを身につけて個人事業主になっていただき、サシェ製品を訪問販売していただいています。2010年までに4万5,000人以上の女性が個人事業主になり、10万の村で300万世帯にユニリーバの製品を届けています。現在、バングラデシュ、スリランカ、ベトナムにも取り組みを広げ、2015年までに女性人事業主を7万5,000人に増やすことをめざしています。
このプロジェクトは、石鹸の普及によるコミュニティの衛生状態の改善、女性たちの経済的・精神的自立、ユニリーバのビジネスの成長という3つの目的を同時に満たした、BOP(ベース・オブ・ピラミッド)ビジネスの先進的な事例として、国際的にも高い評価を受けています。
持続可能な農業のためのパートナーシップ(ケニアなど)
世界の人口は急激に増えており、2030年には食物の生産を50%増やさなければならないといわれています。そのためには、既に使われている農地だけでは不十分です。小規模農家の生産性を、なるべく環境に負荷をかけずに上げていく必要があります。
ユニリーバは既に数々の小規模農家と提携し、生産性の向上やサステナビリティのための技術援助・資金提供などをおこなっています。たとえば、ケニアでは2007年から2009年までで3万9,000の小規模農家が国際的な環境保護団体レインフォレスト・アライアンスの認証を受けました。これらの農家で栽培された茶葉は、「リプトン イエローラベル」などの製品に使われています。また、インドネシアでは、現地の大学の協力のもと、7,000もの黒大豆の農家に技術援助や資金提供を行っています。このことで、農家は生産性を改善して収入を上げることができ、ユニリーバは高品質な大豆を安定して買いつけることができるのです。私たちは、2020年までにさらに50万以上の小規模農家をユニリーバのサプライチェーンに迎えることをめざしています。

